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素数ゼミ

蝉のなく季節がやってきた。素数ゼミと書くと素数ゼミナールと勘違いする人がいるかもしれない。素数蝉である。アメリカには13年ごと、あるいは17年ごとに大発生する蝉がいるらしい。昨年はその蝉の当たり年で日本でもニュースに取り上げられていた。次のような本があることを知り無性に読みたくなった。
吉村仁2005「素数ゼミの謎」文藝春秋(ISBN4-16-367230-3)
たくさんの挿絵入りの子供向けの本で、1時間ほどで読めた。しかし面白い本である。そもそもなぜ13とか17という素数なのか。むかしどこかで「素数であれば、2年後ごとに襲ってくる天敵、3年ごとに襲ってくる天敵、5年ごとに襲ってくる天敵などから強い」と書いてある文を読んだことがある。しかしそれだけであれば「5年ごとに襲ってくる天敵なんているの?13や17という大きな素数でなくても7年くらいで十分じゃあないの」と感じた。この本を読むと天敵の問題以前に交雑から強いことが重要だということが分かった。実生活には役立たないことではあるが、長年の疑問が解消してすっきりした。本を読んでから知ったがつぎのサイトに紹介記事があった。もちろん本の方が分かりやすい。
by takaminumablog | 2005-08-28 17:29 | 読書日記(その他の科学)
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