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地球温暖化論の嘘を学ぶための読書案内-5

渡辺正2012「『地球温暖化』神話 終わりの始まり」丸善出版
 地球温暖化論への疑問を解説した本は多数あり、さほど目新しいものではない。この本にはもう一つ重要なメッセージが語られている。それは本のタイトルが示す通り、 「地球温暖化が偽りであったことが明らかになり始めた」というものである。以下にそのポイントを説明する。
ポイント1.世界の二酸化炭素排出は増え続けているが、1998年以降地球の温暖化は緩和されている。米国の気温を見ると顕著。
ポイント2.従来定説になっていた気候感度の値(ハンセン予想4.2度、IPCC予想3度)よりもずっと小さな予想値が相次いで発表された。(空気中の二酸化炭素が2倍になったとき気温が何度あがるかを気候感度という)
ポイント3.クライメートゲート2.0が起きた。クライメートゲート事件とは2009年11月コペンハーゲンで国連気候変動枠組条約会議(COP15)開催にタイミングを合わせたようにIPCC(気候変動に関する政府間パネル) のメンバーの電子メールが大量にウェブで公表された。その中にデータの偽造を示すものがあり、ウォーターゲートにならって「クライメートゲート」事件と呼ばれるようになった。クライメートゲート2.0とは;
COP17を一週間後に控えた2011年11月22日、おそらく2年前と同じ人物がメールおよそ5350通(2009年の5倍)を複数ブログサイトに載せ、「クライメートゲート2.0」の名がついた。2011年末現在和文の記事は2日後の短いロイター電1件しか見ていないが、英米のメディアの報道は100件に近い。

疑問に思う方はClimategate2.0で検索して日本のメディアの偏向ぶりを確認されたい。
2009年の事件では「文脈を無視し、話の一部だけつまみあげたにすぎない」と突っ張る当事者いた。だが今回は「文脈を埋める」メールもたっぷりとある。いよいよ追い詰められ「転向」を考える研究者もでるのではないか?


なお、この本には環境対策車や再生可能エネルギーに関して荒っぽい記述が多い。地球温暖化神話に凝り固まったネットイナゴの批判(揚げ足取り)にさらされるのではないか。
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by takaminumablog | 2012-03-21 15:08 | 読書日記(環境問題) | Comments(0)

人工知能に関するさわやかな話題とくだらない話題

くだらない方から。
国立情報学研究所という機関が東大入試向けの人工知能を研究しているらしい。個人や私企業が自分のお金で何の研究をしようが勝手だが、つまらないことに国民の税金を使うのはやめてほしい。これについては冷泉彰彦氏も違和感を表明している。莫大なお金と時間を費やした大失敗プロジェクトの第五世代コンピュータを思い出させる。
さわやかな話題。
今年1月14日元名人、現将棋連盟会長の米永邦雄氏がコンピュータ将棋と対戦して破れた。コンピュータ将棋の名前はボンクラーズ。2007年3月保木邦仁さんという個人が開発した将棋ソフトが渡辺竜王と対戦し敗れたものの善戦し話題となった。保木邦仁さんはそのボナンザをオープンソースとして公開し、ボナンザをベースとした将棋ソフトが多数つくられることになった。ボンクラーズはボナンザをクラスターにして並列処理しその結果案出された複数の手から差し手を多数決決めるというシステムだそうだ。ボンクラーズという名前はそこから来ている。ボンクラーズを個人で開発したのは富士通セミコンダクターに勤務する会社員(この対戦を契機に本社に転勤になったそうだ)。結果は元名人が破れた。面白いことに日本将棋連盟は自分たちの存在を脅かしかねないコンピュータ将棋協会を金銭的にも支援している。人間が敗れはしたが、日本将棋連盟の名前は、我が国のコンピュータサイエンスの歴史に残るだろう。興味のある方は次の本を読まれるとよい。
米永邦雄2012「われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る」中央公論社
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by takaminumablog | 2012-03-04 14:19 | IT | Comments(0)