<   2008年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧

読売新聞読者と巨人ファンに薦めたい本

有馬哲夫2008「原発・正力・CIA 機密文書で読む昭和裏面史」新潮新書
相変わらず、2,3歩遅れた読書感想。昨年ナベツネの政治介入には本当に驚いた。しかし驚く方が世間知らずだった、とこの本を読んで思った。政治介入どころか新聞を政治の道具にするのは読売の伝統だったらしい。読売新聞を購読する人はぜひ、この本を読んで、有料購読をやめていただきたい。(どうしても読みたければネットで済まして欲しい)ついでに巨人戦のTVも見るのを辞めていただきたいものだ。
[PR]
by takaminumablog | 2008-05-13 16:04 | その他の読書日記 | Comments(0)

進化論

中原英臣、佐川峻2008「新・進化論が変わる ゲノム時代にダーウィン進化論は生き残るか」講談社ブルーバックス
ゲノム時代になり進化論に何か面白い発見でもあったのかと思い読み出してみた。「ヒトの遺伝子の三分の一はウイルスのかけら」という話には「なるほど」と思ったが、進化論については新しい話は何もでてこないので失望した。この本は内容に偏りがありすぎて進化論全体についておさらいするにも向いていない。一番駄目なのは「進化の主体は個体か種か」という問題を今も科学者が論争中であるかのように解説している点だ。だいたい「進化の主体が種である」と奇妙な主張をした今西錦司についても不要な言及が目立つ。今西進化論などといわれるが、あれは(思想かもしれないが)科学ではないし、日本以外ではまったく評価されていない。(霊長類の研究で著名な今西錦司が主張したため、日本の科学界に多大な悪影響を与えた。(例えば桑村哲生著「性転換する魚たち― サンゴ礁の海から ―」参照)
 著者たちはウイルス進化説を主張しているらしい。しかしそれを裏付ける根拠はどこにも示されていない。単なる仮設だ。ウイルス進化説との相性がいいからといって、「進化の主体が種である可能性もある」と誤解させるような解説は困る。
 くだらないことを書きすぎページ数が増えたためか、進化論に関する重要なことは簡単に書かれているだけ。
[PR]
by takaminumablog | 2008-05-07 16:16 | 読書日記(その他の科学) | Comments(0)