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プリオン説はほんとうか

以前、狂牛病(最近はBSEというべきか)のプリオンについて読んだとき、素直に信じる気にはなれなかった。そのそも、生命の情報は核酸を経由して伝わるというのが、分子生物学の基本の基本だったはずだ。それがプリオンとかいうわけの分からないたんぱく質で、いとも簡単に破られていいのか、セントラルドグマには例外があったのと感じた。プリオン説を主張したスタンリー・プリシナーはノーベル賞を受賞したのだから正しいのだろう、と思ってきた。
(遺伝情報はDNA→(複製)→DNA→(転写)→RNA→(翻訳)→タンパク質の順に伝達されるという主張をセントラルドグマと呼ぶ)
しかし次の本が目に留まり、早速読んでみた。
福岡伸一2005「プリオン説は本当か-タンパク質病原体説をめぐるミステリー」講談社(ブルーバックス)
やっぱりプリオン説は不完全なのだ。著者が科学的知見を大衆書で発表したことは邪道かもしれないが、我々素人には大変面白い。
リスク評価の考え方には反するが、BSEに関する本を読んでいるとどうしても、考えてしまい怖くなる。とりあえず正月もアメリカ産牛肉を食べるのはよそう。(私は1980年代にもイギリスに滞在した経験があるので今更遅いかもしれないが)
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by takaminumablog | 2005-12-30 08:20 | 読書日記(その他の科学) | Comments(4)