生命はどこで誕生したのか

平朝彦他2005「地球の内部で何が起こっているか?」光文社新書この本はタイトルにある疑問に直接答を与えるものではない。「地球の内部で何が起こっていのるか?」を解明するため、海底を掘削するプロジェクトの紹介である。日本が主導して行っていることは誇らしい。
 地球上の生命がどのように誕生したかを想像することは楽しい。このプロジェクトからそれが解明されるかもしれない。通説では「生命は、約38億年前、海の中で生まれたとされています」(「植物の生存戦略」朝日選書の第1章プロローグより) 従来は、最初の生命は、潮だまりや暖かい池のなかで、落雷、稲妻などをきっかけとして生まれたのではないかと考えられてきた。(私の学生時代にはそう教えられた。生命はたった一度何等かの偶然により誕生したという無責任な説明も聞いた) しかし、近年は、火山付近の煮えたぎる熱泉や海底の熱水噴出孔といった熱水のなかで誕生したのではないかと考えられるようになってきた。
最近は熱水の存在する場所として、海中ではなく、地下が注目されるようになった。この本の212ページに海底掘削により得られて地層の単位体積あたりの微生物の細胞数を示す図がある。その図によると海底下1000mくらいまで海水中よりも細胞数が多いという結果が示されている。この結果を見ると「生命は地下で誕生したのではないか」と思えてくる。ひょっとしたら現在も新しい生命が誕生していてもおかしくないのでは?とも想像したくなる。
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by takaminumablog | 2007-05-23 09:00 | 読書日記(その他の科学) | Comments(0)
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