北派工作員

青木理2006「北朝鮮に潜入せよ」講談社
北朝鮮のことが話題に上ることが多い。そこでこの本を読んでみた。
朝鮮戦争(韓国では韓国戦争または韓国動乱とよぶそうだ)が一応停戦したのは1953年7月27日。激しい戦闘の結果、韓国軍は約20万人、米軍は約14万人、国連軍全体では36万人が死傷した。一方、米国の推定では、北朝鮮軍が約52万人、中国義勇軍は約90万人が死傷したらしい。停戦終了後も双方は特殊部隊による侵攻を繰り返した。韓国側から北に侵攻した工作員を北派工作員と呼ぶ。工作員の存在は南北停戦協定に違反するため長い間公式には認められていなかった。この本は北派工作員の実態を報告したものだ。
こちらに解説記事がある。何の保障もあたえられないまま使い捨てられていく若者たちの話が痛々しい。最近になってやっと保障が与えられるようになった。韓国国防省は「1万3853人の工作員を養成し、うち7987人が死亡または行方不明になっている」と公表しているそうだ。私はあまり映画好きではないが、北派工作員が厳しい訓練に耐えかねて反乱を起した実話に基づく映画「実尾島(シルミド)」も見てみよう。
 私がこの本でもっとも驚いたのは金大中政権、盧武鉉政権でも北派工作員の養成は継続しているらしいという記述だ。(北からも工作員が侵攻してくる可能性を考えれば当然かもしれない)
 やっぱりわれわれ日本人は平和ボケなのかなあ?
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by takaminumablog | 2006-07-15 11:03 | 読書日記(その他の科学) | Comments(0)
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