原子力発電-4

怖いもの見たさで次の本を読んでみた。
高田純2002「世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート」講談社
つぎの世界6箇所の放射線被曝地調査報告がわかりやすく書かれている。
 マヤーク・プルトニウム製造企業体周辺
 旧ソ連邦での核兵器実験
 南太平洋における米国の水爆実験
 シベリアにおける核爆発の産業利用
 チェルノブイリ事故
 東海村臨界事故
この本を読むまで知らなかったが、世界には多数の被曝事故があったのだ。事故と事故にいたる経緯は怖いが、被曝地が現在は案外回復しているのにはほっとした。この本を読み進むと役に立つ知識も得られる。広島、長崎でも被曝2世への遺伝的影響はでていないことも初めて知った。(先日読んだ岩波ジュニア新書「新版原発を考える50話」に「生殖細胞の突然変異は子どもに受けつがれて、やはりがんなどを発病させる要因となります」とあたかも被曝2世にもがんが発病するように書かれていたが、人では確認されていないらしい)この本の終章は「家族のための放射線防護―緊急時にあなたができる放射線防護」となっていて万一事故のニュースに接したら何をしなければならないか良く分かる。「昆布を食べる」「家の中とくに1階に居る」「換気口を閉じる」「水道水の汚染に気をつける」など実用的な注意事項が述べられている。ところで、これらことはわが国の原子力関連施設近辺の住民に周知されているのだろうか。
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by takaminumablog | 2006-05-12 11:29 | 読書日記(環境問題) | Comments(0)
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