人工知能に関するさわやかな話題とくだらない話題

くだらない方から。
国立情報学研究所という機関が東大入試向けの人工知能を研究しているらしい。個人や私企業が自分のお金で何の研究をしようが勝手だが、つまらないことに国民の税金を使うのはやめてほしい。これについては冷泉彰彦氏も違和感を表明している。莫大なお金と時間を費やした大失敗プロジェクトの第五世代コンピュータを思い出させる。
さわやかな話題。
今年1月14日元名人、現将棋連盟会長の米永邦雄氏がコンピュータ将棋と対戦して破れた。コンピュータ将棋の名前はボンクラーズ。2007年3月保木邦仁さんという個人が開発した将棋ソフトが渡辺竜王と対戦し敗れたものの善戦し話題となった。保木邦仁さんはそのボナンザをオープンソースとして公開し、ボナンザをベースとした将棋ソフトが多数つくられることになった。ボンクラーズはボナンザをクラスターにして並列処理しその結果案出された複数の手から差し手を多数決決めるというシステムだそうだ。ボンクラーズという名前はそこから来ている。ボンクラーズを個人で開発したのは富士通セミコンダクターに勤務する会社員(この対戦を契機に本社に転勤になったそうだ)。結果は元名人が破れた。面白いことに日本将棋連盟は自分たちの存在を脅かしかねないコンピュータ将棋協会を金銭的にも支援している。人間が敗れはしたが、日本将棋連盟の名前は、我が国のコンピュータサイエンスの歴史に残るだろう。興味のある方は次の本を読まれるとよい。
米永邦雄2012「われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る」中央公論社
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by takaminumablog | 2012-03-04 14:19 | IT | Comments(0)
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